看護師は女性の割合が高いという影響もあり、結婚や育児などを理由に離職する人が多い傾向にあります。勤務時間の拘束が少ないところへ転職する看護師もいれば、パートや派遣で働くことを選ぶ人もいます。一度退職してしまって家庭のことに専念し、数年後にまた働き始めるというケースも少なくありません。
ただ、就職してすぐに看護職を辞めてしまうという人はあまりいなかったのに対し、だんだんと三年以内に転職するケースが見られるようになってきました。第二新卒として他の病院などに受け入れてもらえるうちに、もっと良い職場で働けるようになりたいと考える人が増えてきているようです。
通常、看護師は知識や技術が豊富で現場経験が豊富な人が重宝されます。年齢を重ねるほど新しい知識をつけたり、技術を習得したりするのに時間がかかってしまいやすいことから、ポテンシャル採用をしてくれるところは少なくなりがちです。
しかし、第二新卒の年齢であればまだ若く、看護師として現場で働いた経験があるという点で教育の負担も少なくて済みます。これから結婚や出産などがあっても長く働いてくれると期待できる人材なら獲得しようと考える職場が多いのです。
この転職のタイミングを逃してしまうと専門分野を変えるのも難しくなってしまう傾向があります。そのため、思い切った方針転換をしたいときには特に、働き始めてから三年以内に転職するのが良いと考えられているのです。